工房見学
【沖縄編③】琉球紅型(びんがた)
2017/05/11
読谷村の玉那覇有勝さんの工房にお邪魔してきました。とても広く横に長い工房でしたね。これは、いわゆる板場と言われる長い一枚板の上に生地を張り、型紙をおいて染めるためですね。 板に載せた生地に刷り込んでいくことから、板場友禅と呼ばれています。
現在使われている型紙は、染色した後に染料を洗い流しても繰り返し使えるようにゴム素材が含まれていているものを利用されているそうです。それに比べて昔からの柿渋の型紙は、何度も染料を洗ったり染色したりすることで破れてくるそうです。細かい柄を時間をかけて彫って作られた型紙もずっとは使えなかったんですね。。。
ちなみに、紅型のおおまかな作業の流れは、以下の通りです。
1,デザインを描いてそれを型に彫る
2,布に型をあて、もち米でできた糊を置く
3,模様の部分に染料をすりこむ(配色)
4,配色を乾かしてから濃い色で影をつける(隈取り)
5,色を定着させて糊を落として乾かす
↑こんな細かい型紙もシーグ(小刀)で切る、彫るで型紙が作られています。
シーグ(小刀)を使い島豆腐を乾燥させ固めたものの上で型紙を彫っていきます。すごいっ、島豆腐の上で、、、彫るのですね。。。
・息子の玉那覇有勝(1968年 – 、日本工芸会正会員)も、中頭郡読谷村に工房を構え、紅型の制作に従事している。
・玉那覇 有公(たまなは ゆうこう、1936.10.22- )は、沖縄の紅型師。石垣島出身。沖展会員、日本工芸会正会員。石垣市名誉市民。紅型の分野で最初の人間国宝となった人物である。(ウィキペディア参照)
【略歴】
1961年、沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者の城間栄喜に師事、のちに独立。那覇市首里に紅型工房を構える。
1996年5月、国の重要無形文化財「紅型」の保持者として各個認定される(いわゆる「人間国宝」)。
2000年7月22日、第26回主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)が首里城北殿で開催された際、沖縄県の人間国宝の代表として、紅型の制作実演を行った。
クリントン大統領と握手している玉那覇有公さんのお写真を玉那覇有勝さんに見せて頂きました。後方にいるのは、森総理大臣。(沖縄サミット・首里城にて)
参照元
琉球びんがた事業協同組合
コメントを投稿するにはログインしてください。